自由が丘にある着物屋さん「和衣布」。
自由が丘駅から歩いて5分くらいの場所にあるのですが、
駅からお店までは、ほとんど直進!
とても分かりやすい場所にあります。
「和衣布」は、
伝統的工芸品や作家ものなどの上質なリサイクル商品が揃うお店。
着物に慣れ親しんできて「そろそろ良いものを揃えたいな」、
そんな方たちにおすすめのお店です!
こちらの写真は、帯コーナー。
九寸帯から八寸帯までの様々なタイプの名古屋帯を中心に、
上質なものがたくさん!
人間国宝である羽田登喜男の鴛鴦柄や熊谷好博子の木目柄など、
代表的な柄の帯もありました。
手前に写っている棚には、紬など織りの着物が揃っています。
こちらは着物コーナー。
更甚の更紗、辻が花、江戸小紋、加賀友禅など、
小紋などのカジュアル着物から訪問着などのフォーマル着物まで、
染めの着物がぎっしりと並んでいます。
手前に見えるテーブルには、レースのショールがたくさん。
そのほか、帯揚げ、帯締めなどもありますよ!
棚に並ぶ商品から、少しご紹介。
紫根染めの帯。
紫根染めは、ムラサキという植物の根を染料として染められる
日本に古くから伝わる草木染めです。
そして、「紫」は、古代より高貴な色とされてきた色合い。
そんな「紫色」と絞りの柄によって様々な表情を覗かせる紫根染めは、
いくら見ていても飽きない程、魅力的です。
茜染めの帯もありましたよ!
栗山工房・栗山吉三郎の京紅型の帯。
鮮やかな色合いが特徴の琉球紅型とは異なり、
栗山吉三郎は落ち着きのある色合いが魅力です。
沖縄の伝統的な織物のひとつ「ミンサー織り」の帯。
古来の八重山地方に、男性に求婚された女性がその返事代わりに
綿で幅の狭い織物を織って、男性に贈っていた習慣があったそうで、
「ミンサー」という名は、
綿でできた幅の狭い織物=「綿狭(みんさ)」が語源だそう。
また、四角モチーフの柄が特徴的なミンサー織りですが、
この四角モチーフは5つの柄と4つの柄があり、
「いつ(五)の世(四)までも末永く共にいて下さい」という
意味が込められています。
そして四角モチーフの両側に見られるムカデの足に似たシマシマ。
これは、「通い婚」の風習があった時代に、
「足繁く私のところへ通ってきて下さい」という気持ちが
込められているんだそうですよ。
シンプルな柄行の中に、こんなにも深い意味が込められているなんて・・・
意味を知るとなおさら見入ってしまいますよね。
そして、カジュアル帯の定番「博多織」。
博多織の中でも最も有名なのが、この「献上柄」です。
献上柄にも、様々な意味が込められているのですが、
それはまた今度書きますね^_^
写真の献上柄は、マカロンカラーの優しい色合いがとっても素敵!
「粋」で「カッコイイ」印象が強い献上柄ですが、
こういう色合いだと、粋な中にも優しい雰囲気を感じさせてくれますね。
また、博多織は通年結べる帯でもあります。
(でも、夏物の博多織もありますよ!)
ややこしい衣替えに左右されずに結べる唯一の帯なので、
一本持っていると本当に重宝しますよ☆
そして、染めの着物コーナーからはこちらの画像。
一枚一枚袋に入っていて、とても大切に陳列されています。
江戸小紋も豊富に揃っています。
江戸小紋三役といわれる「鮫」「行儀」「通し」の3柄はもちろん、
意味が込められた柄が楽しい「いわれ小紋」も揃っています。
また、「鮫」などの「定め小紋」は、
江戸小紋の柄の中でも、格が高いとされているので、
袋帯を結べばフォーマルシーンにも着用することができます。
もちろん、名古屋帯を結べばカジュアルシーンにも楽しめますよ!
一枚持っていると、着用範囲幅広く楽しめてとっても便利な着物です。
ただし「いわれ小紋」は、フォーマルシーンでの着用は不可なので、
くれぐれもお間違えなく>_<
そして、織りの着物コーナー。
大島紬が豊富に揃っています。そのほか、結城紬や黄八丈なども。
そして、「いまこれにチカラをいれてるの」と
とっても嬉しそうに見せてくださったこちら。
反物を仕立てに出して作ったアンサンブルや長羽織!
(こちらは、すべて女性ものです。)
アンサンブルは、10年ほど前はリサイクルとして多く出回っていましたが、
今はリサイクルショップではほとんど見なくなりました。
そこで、今またアンサンブルに注目し、良い反物を見つけては仕立てているんだそう。
「鮫」小紋の長羽織。
蚊絣の結城紬のアンサンブル。
良いものを状態の良いリサイクルで買いたい!
「和衣布」は、そんな気持ちを満たしてくれるお店です☆
また「和衣布」は、自由が丘の店舗だけでなく、
全国のデパート・百貨店での催事でも頻繁に販売しているので、
ホームページの催事情報もチェックしてみてくださいね。
和衣布
http://www.kimono-waifu.com/