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    映画「渇き。」

    • 2014.07.17 Thursday
    • 00:00

    映画「渇き。」の舞台挨拶にて、
    ヒロイン・加奈子役の小松菜奈さん、
    加奈子の高校の同級生・長野役の森川葵さんの
    スタイリングと着付けを担当させていただきました。

    映画「渇き。」は、
    大ヒットを記録した「告白」を手掛けた中島哲也監督の最新作。
    http://kawaki.gaga.ne.jp/




    役柄に合わせて、
    小松さんは、一見清楚、でもどこかしら毒のある雰囲気のゆかた姿。
    森川さんは、劇中ではヘアスタイルがピンク色のベリーショートなので、
    ポップな雰囲気のゆかた姿に、スタイリングをさせて頂きました。

    下記の記事にて、舞台挨拶の様子を見られますので、是非ご覧ください。
    http://mantan-web.jp/2014/07/15/20140715dog00m200050000c.html


    また、今回スタイリングをするにあたり、
    「渇き。」を拝見させていただいたのですが、
    なんと表現したらよいのかわからない程のものすごい内容。

    エンドロールが終わって、劇場内が明るくなっても、
    「渇き。」の世界観から、現実の世界へと、
    自分の意識を瞬時に戻す事ができないほど、
    「なんだかものすごいものを見てしまった・・・・」
    ただひたすらにそんな気持ちで、座ったままただただ呆然・・・


    日々、生活していく中では、
    あれほどの衝撃を受ける経験は、ゼロに等しく。

    日々、人間が生活していくために必要なものとして
    「衣・食・住」という三大要素がありますが、
    映画、音楽、アート、舞台(歌舞伎、バレエ、ミュージカルなど)、本などは、
    その「衣・食・住」には含まれない分野。

    私は、その人間が生活していくために必要な「衣・食・住」に含まれない分野というのは、
    生活には必要ないかもしれないけれど、「精神的」に必要なものだと思っていて。
    そして、この「精神的」に必要なものというのが、
    実は、人間が生きていくためには、最も重要で、大切な部分なのでは?と思っています。

    それは、「衣・食・住」というのは、
    生活していくためには、「とりあえず」でも受け入れることが出来る分野。

    でも、「衣・食・住」以外の分野・・・
    映画、音楽、アート、舞台(歌舞伎、バレエなど)、本などは、
    それが自分の好きな分野でなければ、
    「とりあえず」で受け入れる必要性を感じられず、
    時には「苦痛」にもなってしまう。

    でも反対に、その分野、世界観に、嵌っているものがあればある程、
    日々の生活や思考は、別世界かのように輝く日々となる。
    その世界観を知るため、体感するために、仕事を頑張ったり、
    その日が待ち遠しくて毎日が楽しく過ごせたり。
    そういう気持ちが湧くこと自体が、生きていくための活力となる。

    そして、その活力こそが、
    人間が生きていくため、精神的な部分で、
    もっとも必要なものなのではないかなと思っていて。
    何か困難な状況が訪れたときでも、
    立ち直るためのエネルギー源となってくれるだろうから。

    きっと、「衣・食・住」以外の分野で、
    寝る間を惜しんででも時間を割きたいほどに好きなものがある人と、
    そういうものがまったくない人とでは、
    同じ「生きる」をしていても、
    その「生きる」の潤い方が全く違うのではないかな?と思います。

    そして、呆然としてしまうほどの衝撃や感動を受けることは、
    「衣・食・住」以外の分野に、多く含まれているのではないかなと思います。


    今回「渇き。」を見て、
    様々な感情が揺さぶられて呆然として・・・
    でも「ものすごいもの」を見れた感動と、
    そして、やっぱりこんな感情を引きだしてもらえる経験って、
    日々の生活ではなかなかできないなぁ・・・と思ったり。

    そして、こんなにも心に衝撃を残す作品を作るというのは、
    本当に憧れであって、尊敬であって、素晴らしいなぁ・・・と、
    改めて深く深くも感じたり。

    ある意味、見るには覚悟が必要な映画かと思います。
    でも、こんな感情が湧く経験も、
    日々の生活の中では、まず体感できないことだろうと思います。

    映画「渇き。」
    見た後の感想や感情を是非聞いてみたい、そんな映画です。